電話占い研究室

生まれ持った美的感覚や鋭い感性、デザイン力などを通じ、型破りな表現や行動を楽しむ真の芸術家、それが冒険者タイプです。彼らの頭の中は色鮮やかな刺激に溢れていて、既にあるアイデアと自己の斬新な解釈を組み合わせ、全く新しい視点を生み出したり実験したりして遊ぶことが大好きです。型にはめられることを何よりも嫌い、従来の慣習の枠を押し広げたり、人々の期待を驚きの手法で裏切ったりすることを大いに楽しみ、それを生きがいとしているのです。

気の向くままにあるがままに

エキセントリックで前衛的な印象の強い冒険者タイプですが、その実内に籠り一人の時間を過ごすことも多々あります。それは現在のありのままの自分と語らう大切な時間で、十分な内省ののちそこから抜け出た時、その姿はまた違ったものになっています。冒険者タイプはその名のとおり、自分の内なる情熱がハートに火をつけ、彼らを冒険に駆り立てるのです。そのため、極限スポーツや賭け事など刺激が強く危険と隣り合わせである環境にあえて近づこうとする傾向が見られます。しかし、このタイプの人の物怖じしない社交的な性格と強い眼光はこういう場所でも役に立ち、不思議にどんな場所でも様になっているのです。

傍目には冒険者タイプのこのような行動は危うく、親しい人は忠告を与え自粛するように呼びかけます。彼ら自身自らの行動を危険で無謀だと認識してはいますが、その忠告は冒険者タイプの親身になった批評的なものでなければいけません。もしも批判色が強く思慮に欠けた言葉をこのタイプに向けて発すれば、たちまちプライドを気付つけられたと感じ激昂します。しかし元来冒険者タイプは調和を重んじる後腐れのない人々。批判に直面し感情が高ぶっても、それを引きずることは滅多にありません。過ぎ去ったことにはこだわらず、わだかまりも残しません。とはいえ、かっとなった時に感情のままに言い返したり怒ったりするのではなく、一呼吸おいて冷静に対処することがこのタイプにとって付け足すべき気質でしょう。

今が楽しければそれでいい？

お察しのとおり、冒険者タイプは将来に向けての希望や抱負を積極的に描くことを苦手としています。その時その時が楽しければそれでいいと刹那的に考えているわけではありませんが、とりわけ資産に関してや退職後の計画を練ることは美意識にそぐわず、彼らにとっての作品である数々の経験を重ねることを重要視します。

しかし、やはり人生には指針となる長期的目標が必要です。それが建設的でやりがいのある目標であればあるほど、冒険者タイプの持つ純粋な探求心と鋭い感性でもってダイナミックな躍進を遂げることができるでしょう。注意すべきは、そうした中でますます自己の世界にのめりこみ、尊大かつ身勝手になってしまうことです。冒険者タイプの掲げる最終目標は無論そこにはありません。なりたい自分を明確に描き、長所を活かしながら積極的に行動することで、真の自己実現を成し得るのです。

人々の救済を人生のテーマとし、究極の平和を追い求める伝道師タイプは、実現不可能な理想を掲げるだけの単なる夢想家とは一線を画します。実はその抜け目ない計画性と具体的手順でもって着実に前進し、目標をクリアし続ける現実主義者です。
このタイプの多くの人が慈善活動や事業に身を投じたり、カウンセラーや聖職者を生業として活躍したりしていますが、彼らの最終目標はそうした救済活動をする必要すらないシステムの構築に他なりません。もちろんそこには果てしない困難が待ち受けていることは疑いようもありませんが、伝道師タイプの人にとって、このことこそが真に情熱を注ぐべき究極の命題なのです。

世のために行うことは我がために行うこと

一見穏やかで人当たりのいい伝道師タイプですが、根底に流れているものは信念に基づいた強い意志と揺らがぬ決意です。しかしその忍耐強さや決断力を自己の利益のために使うことは稀で、主に弱者を助けたり、強者の荒ぶる心を鎮め和らげたりするために行動します。
つまりこのタイプの人はどこまでも利他主義に徹し、そこに新しい創造と世界を救う光があると信じてやまないのです。もちろん個人利益を最優先させるような人物とは到底分かり合えず、直接やり合わないまでも心の底で軽蔑していることでしょう。

また伝道師タイプはいわゆる聞き上手と評されることが多いようです。相手に対する思いやりに溢れた言葉を選んで発することができ、人の感情に則した受け答えの仕方がごく自然に身についているからです。そうした人となりが注目を集め、誰もが仲良くなりたいと思うのは当然のことでしょう。しかし、このタイプの人が真にリラックスするのはたった一人で過ごす静かな時間なのです。人の気持ちに敏感で、常に相手に寄り添おうと努める伝道師タイプですから、元気そうな見た目に反して消耗している場合もあるかもしれません。周囲はそのことを理解し、もしも突然数日間姿を消したとしても、心配し過ぎずそっとしておいてあげると良いでしょう。

自身の信念のために戦い続ける

この世のあらゆる過ちを正すために信念をもって行動できる伝道師タイプですから、自分の体力や精神力の限界を超えていることに気付かず頑張り過ぎてしまうこともあり得ます。前述したように、大変社交的に見えてその内面は繊細でもろい部分もあり、特に表立った対立や露骨な非難に晒されるとメンタル面に大ダメージを受けます。もちろんそんな状況に陥らないように細心の注意を払いますが、いよいよその事態が避けられないとなると、日頃の温厚さや思慮深い発言からは思いもよらないような稚拙なやり方で反撃しようとします。

信念のためにタフに活動する伝道師タイプは、滅私奉公や自己犠牲の精神に似通った思想を有していますが、そのたぎる熱意もまずは心身の健康を保ってこそ活かされます。そのことを念頭に置き、自身のコンディションには絶えず気を配っておくべきでしょう。

人々を良き方向に導き、より良い世界を構築していくことを使命としているのが教祖タイプです。生まれ持ったカリスマ性と指導力で周囲に大きな影響を与え、関わる人に愛と情熱をもって接します。その多くはいわゆる「先生」と呼ばれる職業に就き、大勢の人間を率いて政治家として活動していたり、教師やコーチ、監督として教育、指導に携わっていたりします。

根底に流れる人間愛

教祖タイプの持つ人を惹きつける力は、他に類を見ないほど強いものです。誰とでも打ち解ける親しみやすさと信頼感に溢れた人間性で、関わる人の多くはこのタイプに好意を抱くはずです。それでいて、いざとなれば毅然とした強い振舞いを見せるのも教祖タイプの魅力でしょう。一つの物事は、事実の背景に、そこに至るまでの歴史や人々の感情、論理や定説などが複雑に絡み合っていますが、教祖タイプはそれら人の心の動きや様々な事象を直感的に汲み取り、それらを容易に一つにまとめることができるのです。そうして彼らの編み出したアイデアは、その熱意と雄弁さも手伝ってますます説得力を増し、誰もが頷き納得する素晴らしい結論なのです。

教祖タイプの人間に対する興味は尽きるところを知りません。恋愛でも友情でも、相手に深入りし過ぎる傾向があるのは事実です。ただ、教祖タイプの持つ自分よりも他人を優先する気質が働き、相手の自己実現を後押ししたり、相手が望む方向へスムーズに向かうことの手助けになったりといったことが多いので、あまり心配はいりません。しかし人によっては教祖タイプの率直な好意をいきなり懐に入ってこられたように感じるかもしれません。また人にはそれぞれ事情があります。時には状況を見誤り、おせっかいとも捉えられるような行動に出てしまうことがあるので注意しましょう。

また、教祖タイプの他人に同調、同情する力がいつも良い方に働くとは限りません。友の苦悩は自身の苦悩と言わんばかりに人の問題を背負い込み、一緒に苦しむどころか何かしらの強迫観念にとらわれ、心気症のような状態に陥ることがあります。本来自分の感情の動きに敏感で、それを分析できるだけの客観性を持っている教祖タイプですので、自分の気持ちと今起こっている問題とを上手に切り離し、のめりこみ過ぎないようにしなければいけません。

人々を明るい未来へいざなう

自分の信念や信じる人々のためならどんな困難もいとわない教祖タイプは、極端な利他主義者と言えるかもしれません。彼らにとっての命題は、人々を鼓舞し、勇気づけ、まとめ上げて一つの目標に向かわせることです。誠実さと思いやりをもって人々に接し、有言実行を常としている教祖タイプですので、信頼も厚く信奉者は減ることがないでしょう。落ちこぼれを集めた野球チームを苦闘の末優勝に導いたり、貧困に喘ぐ国を驚きの手腕で救済したりと、環境や規模に差異はあるものの、人々の幸せを願い、明るい未来へ導いていきたい、それこそが教祖タイプなのです。