エンターテイナータイプにとって、この世は自分を輝かせ、同時に友人を楽しませ勇気付けるための舞台です。今この時に夢中になれる何かを人と共有することで、生きている実感を得ることができる、そう考えているのです。俳優や司会者など、実際にスポットライトを浴びて大衆を楽しませる仕事に就いている人も多くいます。

友人の喜びは自分の喜び

エンターテイメントタイプは、そのユーモア溢れる視点と巧みな話術で人々の注目を一身に浴びています。実際親しい友人に囲まれて楽しく盛り上がっている時が、このタイプの最も幸せでリラックスできる瞬間なのです。しかしエンターテイメントタイプの特技はその話術だけではありません。持って生まれた鋭い感性と美的感覚はファッションセンスや調度品、日用品に至るまで遺憾なく発揮されます。彼らを取り巻く全てのものは上質でハイセンスでなければいけません。はっきりした自分のスタイルというものを持っていて、また新しいものを取り入れ挑戦するフットワークの軽さと好奇心の強さから、環境が変わることを恐れはしません。

完全無欠なイメージがあるエンターテイメントタイプですが、自分が完璧ではないこともよくわかっています。友人の心情に敏感で、そこに悩みや苦しみを読み取れば進んで手を差し伸べ、的確なアドバイスを与えたりしますが、もしも自分が非難されたり、分が悪い状況に置かれる可能性があるのなら、真っ向から立ち向かうことはせず、なるべくその事態を避けようと努力します。そう、見かけによらず繊細で臆病者なのです。

輝き続けるためにやるべきことは？

自分の興味を瞬時に嗅ぎ分け、いつでも飛んでいけるフットワークの軽さはエンターテイメントタイプの特徴ですが、快楽ばかりを優先し義務を怠りがちなのが難点です。世の中何を行うにも先立つものは必要ですが、このタイプは労働の対価とか、努力の末得た報酬というものよりも、千載一遇のチャンスや宝くじの当選を狙うような強運を期待します。気軽に友人に助けを求めるのもこのタイプの悪い癖です。エンターテイメントタイプにとっては大したことでもないちょっとした「借り」が、ある種の人々にとっては信頼を失墜させることになるという事実を覚えておいた方がいいでしょう。

加えて、価値あるものと出会った時は、それが身の丈に合っているかどうかは度外視して必ずや手に入れようとします。何とかなるだろうという楽観的な気質が先に立ち、易々と契約を交わしてしまう浅はかさは時には自分の首を締め上げることになります。特に、クレジットカードやローンの取り扱いには十分気を付けるべきです。

楽しく心躍る新しい企画を進める時には、エンターテイメントタイプが必ず重要な役割を担います。お呼びがかかった時にいつでも自由に動ける状況にあり続けるためには、それなりの準備を整えておかなければなりません。このタイプの人が最も避けたいのは、友人と自由に交流できない事態を自分で招いてしまうことです。