自由な精神と自立心を愛し、集団の中でひときわエネルギーを発し盛り上げ役を買って出るのがプロデューサータイプです。人との繋がりを大切にし、積極的に交流を深めより良い人間関係を築こうとするので、このタイプの周りには人が絶えることがないでしょう。生まれ持った鋭い観察眼と場の空気を読む洞察力を交流の場で活かし、好意と親しみに溢れた振舞いでもって皆を喜ばせることができるのです。

自由と創造性を求める心

幼い頃から誰かに支えられて生活するよりも、自分の力で自由に、創造性豊かに生きていきたいと考えていたプロデューサータイプ。そのための努力は惜しまず、自らの才能を日々磨き、チャンスを手にしたなら持てるエネルギーを全力で注ぐことでしょう。そうして得た成果は素晴らしく、周囲から称賛を浴びたりリーダーとして祀り上げられたりするかもしれません。

しかし、一見名誉なことに思われるこれらの状況は、このタイプの人にとってはそれほど喜ばしいことではない場合があります。というのも、プロデューサータイプの基本気質は独立独歩だからです。リーダーを任されたがために管理業務や日々のメンテナンスに時間を費やすことは、このタイプにとって単なる消耗でしかありません。プロデューサータイプの求めるのは自身の自由な創造性が活かされ、問題の解決や改革の一翼を担うことができる環境に身を置くことです。創造性を伴わない退屈な仕事は、本来このタイプの欲するところではありません。

ただ、プロデューサータイプにとって輝く場は職場だけとは限りません。仕事では真面目で確実性をモットーとしていても、趣味や遊びの場で突如その想像力や自由な精神を発揮し、そのあまりの変わりように周囲を驚かせることがあります。こうしてプロデューサータイプはリラックスできる時間を作り、心のバランスを保っているとも言えるのです。

人間関係とストレスは背中合わせ

人間関係に重きを置き、周囲の人の心の動きや感情に敏感なプロデューサータイプですが、強すぎる思いやりが間違った方向に働いてしまうこともしばしば見受けられるようです。ついおせっかいになってしまったり、人の役に立ちたいとの思いが先走り過ぎてしまったりして、計画がうまくいかなくなることもあるかもしれません。そんな時このタイプの人が受けるダメージは相当なもので、長らく後悔を引きずることになります。また優しく繊細なプロデューサータイプは、会話の中で誰かを傷つけてしまったと感じたら、同様に自分も大いに傷つきます。

しかし、プロデューサータイプの人間に対する好奇心は尽きることがありません。多彩な人との交流や積み上げてきたアイデアを吟味し、その経験値を徐々にアップしていきます。そして、いつかは自尊心を満たし、世の中に貢献できる役割に巡り合えることでしょう。その時こそ持ち前の創造性と他者への配慮、そして自由な精神を遺憾なく発揮し、素晴らしい仕事を成し遂げるに違いありません。